同じ機能なら安い方がいいでしょ?

第二回目コラムは、またまた費用関係です。

ITを導入したことのある、もしくは導入を検討した経営者様なら、システム構築の見積をみたことがあると思います。

この金額が、機能も何もかも全く同じなのに、場合によっては激安になることをご存知ですか?

種明かしすれば、「下請け業者(孫請け業者)に直接、制作依頼をすればよい」ということです。

実は、大手ベンダー(I○M、日○、N○C、東○、富○通、オ○ロンetc)は、制作をそのまま下請けに流すことが多いのです。
自社の社員だけでシステム開発をやっていたら、コストの割が合わないのです。

もちろん場合によっては、プログラミングだけで設計は自社でやることもありますが、完全に設計も下請けに流してしまい、企業のネームバリューだけを貼り付ける場合もあります。

今度は下請けです。
下請けは、自社でまかないきれない場合は、その更に下請けに出します。
いわゆる「孫請け」ですね。


こうやって多重化構造になるのは、ゼネコンとよく似ています。


さてここで費用と品質です。

費用は最終的に使用するユーザーから受注しますが、次のような図式がよくみかけられます。

受注金額>大手ベンダーの営業部門の利益+大手ベンダーの開発部門の利益+下請け外注費(下請会社の利益+孫請け会社費用)

もう少しわかりやすくしますと、
ユーザー(発注者)

大手ベンダーor受注企業(A社)

下請け企業(B社)

孫請け企業(C社)

で、孫請け会社C社が300万円で行った仕事の場合、

下請企業(B社)はA社に対して300万×1.5倍=450万で出します。

次にB社から見積を受け取ったA社の開発部門は、30%を上乗せします。
450万+450万×0.3=585万円

更にA社開発部門から見積を受け取ったA社営業部門は更に30%上乗せします。

585万+585万×0.3=760万→発注企業が支払う金額

その差額:760万-300万=460万

※もちろん上乗せ額などはあくまで例です。実際の割合や細かな部分は異なります。

どうです?

全く同じものなのに、460万も多く支払うことになるのです。
実質、300万しからかからないシステムなのに倍以上支払うことになります。

もちろん発注者の予算が決まっている場合は、A→B→Cの順番で予算を切り詰めていきます。

全く同じものなのに値段にこれだけの差が生じることはIT業界ではよくあることです。
もちろんA社もB社も自分の利益を確保しないといけませんし、責任もあるので金額を上乗せしますが、この多重化が問題なのです。

だから発注者は、しっかりした企業なら直接C社(孫請け企業)に制作依頼すれば、費用は半分以下に済むのです。

そういった企業はネットで検索してこれば出てきますし、私のようなコンサルタントなどは数多く知っています。

だた、世の中ブランドイメージを優先することは仕方ありません。
TVでのCMや、パソコンや様々な機会で目にする企業についつい依頼してしまいがちです。

私の知り合いの企業も、某超有名企業に問い合わせをしてシステム構築の依頼をしたことがあります。
年商は3億ちょっとの企業です。

出てきた見積が5千万!

その後私の方に相談がきました。全く同じ機能を有していて2千万かかりません。

その企業の社長は驚いて、「なんでそんなに差がでるの?」と訝しげに感じておられました。


理由を説明すれば納得です。

ただ、この企業の社長のようにどうしても有名なところに依頼しそうになるんですよね。
で、あまりの金額の大きさに尻込みしてしまったり、断念したり・・・


他にも、例えばシステムと同時にパソコンも何台か新しく導入するとしましょう。
大手ベンダーの多くはPCを製造・販売している企業が多いです。

だから、納入品は自社製品PCとなります。
PCだけでなく、サーバーやネットワーク製品(ルーター等)も自社製品となります。
これは営業としては仕方がないことですが、これをDellに変更するだけで値段は抑えられます。


こういうことが日常茶飯事なのです。

だからといって、大手ベンダーを批判しているわけではありません。
大手ベンダーの安定感・信頼感、豊富なノウハウなどメリットは多々ありますし、大きな組織ですから利益もしっかり確保しないといけません。


ただ、主婦が賢い買い物をするように、やはり大きな買い物なんですから、このような知識を有してシステム導入を検討するべきではないでしょうか?

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